COMP公式プロゲーマーの「輝Rock」と「シオロジカ」です。
10月6日にフランスのパリで行われた格闘ゲームイベント「Ultimate Fighting Arena 2019」で開催されたDEAD OR ALIVE 6(以下、DOA6)部門のトーナメントに出場してきましたので、今回もイベントを振り返りつつレポートをお届けしたいと思います。
■大会前日
大会の前日はシオロジカは夜に現地勢の「Dr Impact」選手の自宅に合流し「XCaliburBladeZ選手」や「Mr_Kwiggle」選手と一緒にカジュアルマッチをしていました。
輝Rockの方はというと、日中にパリ市内を観光したり買い出しをしたあと、ホテルに戻って早めに就寝しました。海外勢との対戦会は、開催場所がホテルから遠かったことと翌日の体調を鑑み参加は控えました。
■予選~TOP8
今回のDOAの大会は1日で全行程が行われました。
この日のフランスは若干の雨模様で、会場では少し肌寒さを感じる中でスタート。
シオ:同じプールに「Ky-Dragon」選手がいました。
プール抜けの試合で予想通り上がってきたのですが、練習してきたティナで押し切ることができ、セットを落とすことなく抜けることが出来ました。
実は体調が万全ではなかったのですが試合中は集中できていたので、気にすることなくプレイ出来て良かったです。
輝:この日のプールは初戦で「Matteodbk」選手という初めて目にする選手との試合で、かすみ同キャラ戦でした。その日の最初の試合ということもあってか、思うように勢いに乗れずイマイチな動きのまま敗北。自分が防御する場面で読み合いを放棄して同じ攻撃をくらい続けてしまったのが悔やまれます。しかし、そこからルーザーズサイドを勝ち進み、プールのルーザーズファイナルでは再度「Matteodbk」選手との試合に。ここでリベンジを果たす形で勝利してプール抜けを決めました。
・予選を終えて
今大会のTop8は以下のようになりました。
順当に実力者が残ったなという印象のメンツになりました。
プール決勝では「Comic-Ari」選手が「Mr_Kwiggle」選手をあと一歩のところまで追い詰め非常に盛り上がっていましたが、「Mr_Kwiggle」選手が踏ん張りウィナーズで残りました。
【ウィナーズ】XCaliburBladeZ選手、Gehaktbal選手、Mr_Kwiggle選手、シオロジカ
【ルーザーズ】ULTIMa Ivanov選手、輝Rock、Comic-Ari選手、Ky-dragon選手
※「Comic-Ari」選手は公式オンライン大会である「DOA6WC EU West Online Qualifier」では「Gehaktbal」選手や「Ky-dragon」選手を破って優勝しているブラッド使いです。今回の注目選手といえそうです。
■TOP8~GF
ここからは壇上で試合です。
今回の大会は、事前に各選手ごとに自由なファイティングポーズで写真を撮影したり、試合前にインタビュー(もちろん英語)があったりと、海外の大会では珍しいスタイルでした。
二人もつたない英語で頑張って応えているので、ご興味あるかたは試合の少し前を観ていただけると楽しめるかも?
Mr_Kwiggle選手 vs シオロジカ
(画像&動画提供元:Twitch:ULTIMATEFIGHTING)
シオ:前日のカジュアルマッチで対戦した時の内容を思い出しながら、前日にはやっていない行動を取ることを意識しました。
特に派生の振り分けを大きく変え、下段で崩す動きが上手くハマったお陰で幸先よく2セット先取することが出来ました。
「Mr_Kwiggle」選手はセットを取られてもすぐに動きを変えて対応出来る選手なので、1セット目の勢いのまま押し切りたかったのですが、次のセットで取り戻され、2-1とされてしまいます。
ですが、2セット取った時点で取り返された場合はティナに変更する事を決めていたので予定通り変更。
ここでも前日の対戦ではやっていない派生で上手くクリティカルを取ることが出来て3-1で勝利。
体調を崩してでも対戦しに行って良かった!
ULTIMa Ivanov選手 vs 輝Rock
(画像&動画提供元:Twitch:ULTIMATEFIGHTING)
輝:イギリスの大会「VSFighting」でも戦った「ULTIMa Ivanov」選手との試合です。彼はイギリスでも私とシオロジカに我々ファンであると積極的に声をかけてくれたプレイヤーでした。「VSFighting」の試合では私はかすみを使って戦ったので、今回は試しにレイファンを出してみようと決めて臨みました。練習はできていたし、クリスティなら多分相性のいい場面もあるかなと思ってのことです。試合の序盤、何度かOHを出してみた場面で上手く相手がしゃがむことが続いたので、私の試合を観た上での対策を意識しているんだなと感じました。それを逆手にとる形で、相手の裏を突く戦い方に早い段階で切り替えられたことと、随所で雲手が機能して3:0で勝利することができました。彼が元々私のことを知ってくれたのはレイファンを使っているときだと思うので、彼とレイファンで試合できたことを嬉しく思いました。
XCaliburBladeZ選手 vs シオロジカ
(画像&動画提供元:Twitch:ULTIMATEFIGHTING)
シオ:試合前から中P属性の即浮かせを多用してきそうなので、よろけたら即中Pホールドを使うことと中距離から使われそうな技の派生も取れそうなら狙っていこうと決めてました。
「XCaliburBladeZ」選手は全選手の中でももっとも安定感のある王者なので凄く緊張してしまい、基本の動きがかなり雑になってしまってました。
それでもギリギリの決められるとマズいポイントだけは読み勝つことが出来てなんと3-1で勝利!
今見返しても凄い恥ずかしい試合ではあるんですが、ひとつの大会で「Mr_Kwiggle」選手、「XCaliburBladeZ」選手を倒すことが出来たのは人生で初めてだったので最高に嬉しかったです。
昔から体調を崩した状態での大会の勝率は良かったので、ここでも謎のジンクスが出たのかもしれませんw
Mr_Kwiggle選手 vs 輝Rock
(画像&動画提供元:Twitch:ULTIMATEFIGHTING)
輝:この試合は「Mr_Kwiggle」選手がクリスティを使う可能性もあるなと思ったのと、自身が直前の試合でレイファンを使った勢いを活かしたいと思い、まず1試合はレイファンをやってみようと決めて選択しましたが、相手はフェーズ4でした。早速読み違えました。このとき、自分の攻めは悪くなかったかなぁという感触だったのですが、相手の要所での防御やギミックの使い方が上手く敗北。さすがに練度が足りてないかなと思い、その後はレイファンからかすみにキャラ変えしました。
そこからは、思った以上に相手のホールドに対して最大投げを決めることができたり、相手のコンボミスもあって流れは良く感じたのですが、いいところまで行くも逆転され0:2。最後も終始相手の強気の攻めを通され華麗にデンジャーギミックを使ったコンボを決められ0:3で敗北。今大会は5位タイで終了となりました。
XCaliburBladeZ選手 vs シオロジカ
(画像&動画提供元:Twitch:ULTIMATEFIGHTING)
シオ:実はウィナーズでグランドファイナルまで来れたのはツアーでは初。
相手はやはり上がってきた「XCaliburBladeZ」選手。
先ほど倒せたと言っても色々なキャラと対応力を持っているので、油断せずにニコで続投。
初戦から使う技とタイミングが変わっていましたが、驚くというよりも「彼なら当然だな」くらいの気持ちでした。
彼の対応力でジリジリと追い詰められ、ウィナーズ側のライフの余裕があるとはいえ、2-0となった所で一度ティナの対応が気になったのでキャラ変更。
リセット後で五分の状況だと試すのに勇気がいるので早めに決断しました。
しかし相手はティナへの対応も上手くて、有利な投げを決める隙を与えてくれません。
リセットされ、ニコの方が勝てる見込み有りと判断してキャラを戻しました。
その後も全く崩せない。ラウンドは取れても1試合を通してほぼミスが無い対応をされました。2-0となったところで再度ティナにチェンジ。
本当は4戦戦ったニコで対応し返したかったのですが、間に合わなそうだったので勝ちを狙いにいくために爆発力のあるティナで逆転を狙いました。
最後まで粘ったのですが最終戦でも彼の集中を乱すことは出来ずに敗北。
清々しい気持ちになるほどの完敗です。
■大会を終えて
今回はシオロジカがウィナーズで「XCaliburBladeZ」選手と「Mr_Kwiggle」選手の両選手に勝利する大躍進をみせましたが、惜しくもGFで敗北し2位という結果となりました。
ツアーファイナルに向けて調子も上々に思えるので、このまま勢いをつけて行きたいですね。
次のレポートは10月19日にアメリカで開催された「East Coast Throwdown 2019」とります。宜しくお願いします!
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